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講談社
グループ:Book
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発売日:2008-06-21
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簡単で平易
(2008-10-20)
新聞の連載記事をまとめたものということで、身の回りの事象について簡単に分かりやすく、「科学的」に書かれています。
ただその分野についての知識がある人間からすれば、寸足らずの表現も多いように感じます。文系の人には「なるほど」、理系の人には(特に図やグラフが)「ちょっと不正確」といったあたりのレベルの内容になっています。それぞれ3ページ程度にまとめているのだから当然といえば当然ですが。
巻末には索引がついているので、文系の人にとっては一読の上、机脇に置いておくと便利な一冊といえるでしょう。
タイトル通り。平易で簡潔でわかりやすい。全部知っているという人は少ないでしょうね。
(2008-08-30)
「あなたの身近に"サラブレッド"(中距離用に交雑された馬)がいても、人生は瞬発力や持久力も必要な障害レース。勝負はわからない」。
102の常識を、「身体・生命」「食品・栄養」「身のまわり」「地球・気象」「資源・素材」「宇宙」「生物」「IT」の7つの章に分けて掲載。元々一般新聞用に書かれていて、図や写真も豊富で、文章も大変わかりやすく書かれている。よって、普段科学に縁のない人や、関係知識に乏しい方でも十分読めると思う。
ひとつひとつの内容は平易である。自分の専門分野などは、え、これだけか、といった感じすらある。ただ、この102全部について知っているという人は少ないでしょう。たとえば、「真空って何?」とか「ジェットとロケットって何が違うの?」「葉っぱはどうして赤や黄色になるの?」と子供に聞かれてちゃんと説明できる大人は何%いるだろうか。そういう意味では、タイトル通り「今さら聞けない科学の常識」を補うには格好の一冊である。
TVで時々紹介されるサンゴの産卵のシーンで出てくるものは、実は卵ではなく、「精子と卵が一緒に入ったカプセル」というのは知らなかった。また、「うるう秒」の調整のルールや仕組みとか、宇宙服は一着11億円で14重でその下にさらに紙オムツ、といったのはトリビア的。コンピュータ・マウスの複数形はmiceというのは、まあ言われてみればだけれども、今まで考えたことは無かった。個人的には、結構楽しく読めた上に、知っているつもりで実はよく知らなかったこともいくつかこっそり理解できたので、5つ星です。
科学を楽しむという意味では良書である。
(2008-07-26)
この本は,朝日新聞日曜版「be」のサイエンス欄をまとめた本。昨年まで朝日新聞を購読しており,それまで非常にためになるコーナーだったので,いつも切り抜いて保存したり,インターネットのasahi.comからプリントしたりしていた。全8章からなり,「身体・生命」「食品・栄養」「身のまわり」「地球・気象」「資源・素材」「宇宙」「生物」「IT」の各テーマごとの過去に掲載されていた記事が整理されている。新聞のサイエンス欄にあった文章だけに,万人にわかるように,丁寧にわかりやすく書かれている。しかし,その反面専門的な内容は薄く,また大学教授や専門家からの引用も目立つ。そういう意味では,各テーマの本質を知るには,やや物足りない内容にないっている。
しかし,そんな中でもいくつかためになる内容があった。例えば,「血圧の単位はミリメートルHgである」とか,「ほとんどの哺乳類がビタミンCを体内で作れるのに,人やサルは作れない」など。特に想像力が膨らんだのは,「台風」の話。「上昇気流ができ,水蒸気が上空で冷えて凝結し,雲ができる。凝結するときに熱を出し,暖められた空気は軽くなってさらに上昇する。中心の気圧は低くなり,暖かく湿った空気を周囲から集めて,巨大な渦巻き状の雲になる」。この文章は,台風の出来る過程を非常にわかりやすく説明している秀逸な文章である。思わず目を瞑って,台風ができる様子を想像してしまった。
単なる雑学の寄せ集めではなく,個々に根拠に基づいた説明がされているので,科学を楽しむという意味では良書である。

