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アイテム詳細

村山 由佳

集英社

グループ:Book

ランキング:120205

価格:¥ 500

発売日:1998-06-19

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カスタマーレビュー

単なる恋愛小説ではなく・・・  (2008-03-08)
単なる恋愛小説ではなく、自分にとっては生き方に返ってくる作品。
14,5の時に読んで以来、作品のメッセージが
自分の人生にも影を落としているように感じる。
ラストシーンは言うに及ばず、作品を通して光や風や音やにおいが
そこにあるようで本当に感動的。

村山作品は時に「甘い」と評されるけれど、本質的には痛みや不条理や
諦念を描いているんだと思う。でもそんな受け入れがたいものを
甘美なものにくるんで、するする読者に読ませてしまうところが、
村山さんの芸なんじゃないかな。

切なさが後をひく。。。  (2007-11-20)
村山作品は最近、知ったばかりですがこんなに切ないのは久々です。
「翼」も外国が舞台の設定で好きですが、こちらもワールドワイド。

ベルリン―東京―アフリカと、ドラマティックに愛する男を追い求め世界を股に駆けたこの小説は、ある染色技術を学ぶために、いろんな国を訪れている”飛鳥”という日本女性と、アフリカ在住カメラマンのロマンス。

ケニアのサバンナへ女一人旅というその行動力(レイプ未遂というハプニングがあったり)危険も覚悟の上、いちかばちか行ってみる飛鳥のバイタリティ、心意気がまず好感持てる。
が、ケニアで再会したカメラマンとの愛は儚くて、、切なくて、、
中盤からの展開とエンディングにはボロ泣き,見事に希望を打ち砕かれ切な過ぎる作品でした。
しかし、運命は残酷―。
できることなら幸せなあの時のままで時間を止めてあげたい、、
かなり切ない余韻がしばらくはあとを引きます。



壮大なアフリカを舞台とした、奥深い二人の世界  (2007-06-09)
アフリカ大陸というとても大きな舞台で、二人の男女の心の奥深いところを描いていて、まさに村山ワールドの真骨頂とでもいうべき作品であったと思う。
だけど、なんてせつないのだろう。
エンディングに向けて読み進むに従って胸が締め付けられるようにきりきりとなり、涙をこらえることが大変だった。
恋愛している時に誰もが感じる押されきれない感情の高ぶりと、実際的な問題、そして男としての生きかたをとても考えさせられる。
僕なら一体どんな選択をするだろう。飛鳥と二人で、それこそ世界の果てまで逃げるのか、それとも一馬と同じ選択をするのだろうか。
男と女で全く違った読み方をする小説かもしれない。女性はどんなふうに感じるのか、僕自身もとても興味があります。
特に今恋愛中のかた、一読の価値ありです。

帯の謳い文句はむしろ…  (2006-12-25)
ストーリーが好きで村山さんの著書をよく読むのですが、この作品に限っては「臨場感」。
行ったことも無いサバンナの熱した風、荒涼たる空、混沌と広がる大地が生臭いほどの既視感とともに吹き上がった。ページをめくるたびにこみ上げてくるそれはたとえば乾燥した草が風に吹かれる音だったり、水場の泥臭さであったりとさまざま。「野生の風」を感じたい方にお勧めです。
そういえば著者さんの好きな車にもWild windってグレードがありましたな。

運命を信じたくなりました  (2005-10-16)
 「運命の出会い」って本当にあるのかもしれないと思う作品です。
 ベルリンの壁の崩壊を目撃し、運命的な出会いをした二人。
 再会も運命に導かれたもので、けっして彼らは自分たちの意思ではないんですよね。
 飛鳥が子どもを産めない体であることを知ったとき以外、二人は自分たちの意思だけで決定していないんです。
 あとはただ周りに導かれ、やがて引き裂かれてしまう…。
 でもそれを受け入れられる(受け入れるしかないんでしょうけど)強さと優しさを感じました。
 冒頭にキリストを持ち出したのも、そのあたりの布石なのでしょうか。
 キリストの父が自分の子ではない子を産んだマリアを受け入れたように、
和馬もまた祥子の産んだ子を愛していく、そんなその後が浮かんできます。
 
 村山作品の初期のものではダントツに好きです。
 心理描写だけでなく、色彩描写や解説に伊集院静氏が書いていらっしゃるように「香りのある文章」で、臨場感がすばらしいです。
 この作品が一つの転換期であり、その後の村山さんのさらなるご活躍を決定付けたと言っても過言ではないと思います。
 

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