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日本評論社
グループ:Book
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発売日:2003-06
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カスタマーレビュー ![]()
リサイクルの現状がコンパクトにまとまっている
(2007-10-19)
「市民のための環境学ガイド」http://www.yasuienv.net/というWebサイトで環境について発言している安井至氏によるリサイクルの現状解説である。リサイクル推進派で『リサイクルしてはいけない』の武田邦彦氏を批判しているが、内容は冷静で闇雲なリサイクルも批判している。その分、リサイクルの手続きなどの解説は結構煩雑で、面倒だ。私は全体としてリサイクルを進めるには中央集権が必要なんだなあ、との印象を持った。リサイクルの推進はあちらこちらで社会的な軋轢を生み出しており、かなり明白な環境負荷の減少を生み出さない限り、社会の利得にならないと思う。本書を読む限り、リサイクルの利得は、多くの場合かなり微妙で、私にはがんばってまでやる程のことはないと感じられた。おっと、リユースの推進は大賛成です。
それやらこれやら考えると、サーマルリサイクル=ゴミ発電一点に絞って、推進する方が良いのではないだろうか。石油からPETボトルを作るのだから、石油を燃やす代わりに PET ボトルを燃やせばいいのだし、穀物からバイオエタノールを作るぐらいなら、古紙を燃やして発電すればいい。結局、ほとんどは経済原理に任せるべきだと思う。国家がなすべきことは、リサイクルが働く様にインセンティブをつけるぐらいで十分だ。環境問題でも何でも中央政府が規制するのは嫌いなリバタリアンだからねえ。
結論は私の意見とは違うが、リサイクルの現状が冷静にコンパクトにまとまっている本として貴重である。お薦め。
これが元東大教授の本?
(2005-02-06)
一言で言えば、「内容の質が低い本」である。
1.いくら読んでも、「リサイクル」に対する筆者の哲学(一貫した考え方)が伝わってこない。
2.とにかく、筆者の文章表現力がない。A君B君C先生の三者の会話形式は、読みやすい文章にするための工夫のつもりかもしれないが、読みにくくなっているだけである。特に、B君の断定的な物言い(このB君こそが筆者の代弁者だと思われる)が不愉快である。
3.図表の用い方が適切でない箇所がいくつもある。図表を用いるのであれば、それについての説明を本文にきちんと書くべきである。
日本評論社の「地球と人間の環境を考える」シリーズは主張がシンプルでわかりやすい本が多いのだが、本書はその例外である。
リサイクル入門書
(2004-01-26)
リサイクルの入門書としては読みやすかった。仮定の部分などで分かり難いところもあるが、こだわらなければスラスラ読める。
安井先生のHPや他の書籍を読んでいたので、大枠は大体掴めていたが、実際のデータが出てくるとさすがに驚きも倍増する。このシリーズの特徴ともいうべき、データの解釈の仕方は入門書としても、一般教養としても、大いに役立つ。
リサイクルという言葉が独り歩きしだしている状況を認識していない人、リサイクルが絶対的に善であるという誤解をもっている人、読んでください。環境について考えましょう。
リサイクルという言葉と気軽でいいので一度向き合ってみませんか?
(2003-12-06)
今世間でリサイクルとはどういう認識をもたれているのでしょうか?何の勉強もしていない状態での私自身の認識は、ごみを減らしたい→リサイクルを推進するべきだというものでした。
大学でごみ問題について勉強する機会がありさまざまな本を読みましたが、そうしたこれまでの浅薄な認識を正し、新たな知識を肉付けしていく上で一番参考になったのが本書でした。取っ掛かりとして最初にこの本を読んだことは本当に幸運だったと思います。
何よりもリサイクル=ごみが減るは短絡的な発想であることをきちんと理解できたことが大きかったです。ただ、だからといってリサイクルしてはいけないとばっさり斬り捨てるようなこともなく、あくまでも減る場合もあるしそうならない場合もあることを、丹念にわかりやすく説明してくれています。
私の感覚では、ごみを減らせ→リサイクルしましょうの浅薄な論理を使う人はまだまだ多数派のような気がするので、そう考えている方はこの本で一度その論理を見つめ直してみてはどうでしょうか。

