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平凡社
グループ:Book
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価格:¥ 1,470
ポイント:14 pt
発売日:2006-09-26
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出版社のコピーがひどすぎる〜
(2008-12-28)
霊といえば、圧倒的にポピュラーなのが仏教。また、守護霊などがでてくるイギリスの心霊なども人気があります。科学的なところでは、ニューエイジやトランスパーソナルという切り口もあります。
それに対してこの本のベースはどうやら日本神道のようで、用語などはわかりづらいところがあります。空海なども、修験道から語られたりしていますね。野人としていの聖徳太子の話なども興味深いものがありました。
しかし、日本人でいながら、神道に違和感を覚えるのは困ったものでもあります。考えてみれば、色々な意味でゆがめられてきた神道ですが、本の内容に今ひとつ入り込めないとか、わかりづらいというのはこの神道への理解度が問題なのだと思います。都合の悪いことは外国語で表現したり、外圧を利用して政治を行うとかいうこの国独特のやり方は「霊」にも例外ではないようです。日本人が「霊」に向き合うには、神道の理解が必要なのかもしれません。そういうふうに、この本を読みながら考えたりしました。
また、五木氏の対談の進行についてですが、小説家らしく、筋を組み立てていくという手腕が発揮されているのですが、そのような手法が果たしてこの本に適切だったのかどうか、すこし疑問が残りました。
全体的には評価できる本だとは思いますが、出版社のコピーが噴飯もの。
「背後霊の背後に何があるのか? 衝撃の霊的ドキュメント。霊ブームの歴史的背景を徹底解剖し、日本的霊性の謎に迫る神と仏の対決。気鋭の神道家と霊界を旅する驚愕の書! 」とは全く的外れ。というよりも、あまりの程度の低さにはあきれかえってしまいました。 週刊誌の見出しじゃないんだから、神と仏を対決させたり、霊界を旅させたりするなよ。ましてや「背後霊の背後」なんてシャレをどうして使うわけ?
しっかりしろよ「平凡社」!!
この著者、このタイトルで手にとらずにはいられない
(2007-10-15)
神道、霊への興味、スピリチュアルへの関心、
そして、このタイトル「霊の発見」そして…
著者が五木寛之さん、鎌田東二さんである。
正直なところ、答えがほしかった!
このひと言に尽きると思う。たくさんの神道
の本を読んできた。たくさんの霊の本を読ん
できた。海外のノーベル賞級の学者たちが
捕まえようとしても捕まえられなかった「霊」
なるもの。
いくら書物を読んでも、いくら話を聞いても
確信が持てない、霊そして神という存在。
この書籍も明確な答えはない。
それこそが、霊であるということ。自分が肌で
感じ、心で感じるものが霊、霊魂であるという
ことを改めて痛感させてくれる。
そのことを、この二人から教わっただけでも、
価値があったのかもしれない。
そして、自分の思いは果たせたのか果たせな
かったのか、いずれそんなことすらも考えない
ですむ「無」にたどり着きたいものであると。
五木さんが、「恐山」を訪れるくだりなどは、
さすがにゾクゾクするものを感じた。
このテーマに興味があれば読んでおいたほう
がいいと思う。
アニミズムとしての神道
(2007-03-01)
肩に力を入れずに楽に読める本でした。対談形式なので、興味のある部分から抜き読みしても通読してもいい内容で、五木寛之、鎌田東二の両氏とも、深い知識に裏打ちされており、自説に固執しない幅広い議論を文献・歴史的事実に基ずいて議論しいる点が好感が持てました。両氏の、“神道は宗教としての理論とか、思想としての体系をなしていない原始宗教で、経典がなく、厳密な意味での教義がない”との指摘は興味深いものがあります。私個人としては、こうした事実にもかかわらず、現在に至るまで神道が生き続けていることに、不思議なものを感じました。また、両氏とも神道はアニミズムであるとしながらも、大自然の大いなる力に帰依し、畏怖畏敬するものとして評価しています。この本では自然に魂が宿るといった霊性をポジテブにとっており、こういった神をオヤ(=親、祖、オヤガミ)とする思想は、アニミズム的ものをネガテブにとる立場(例えばフロイトの‘モーセと一神教’に書かれているような)と対照的であり、考えさせられました。その一方で、この本では、神道をその本質とは全く切り離して利用した、1)戦時中の日本軍部の国家神道や2)現在の政治家の靖国参拝に対しては、その矛盾を非難しており、バランスのとれた内容であると思います。
霊の発見
(2007-01-01)
霊ブームにあやかったようなタイトルと見出しが期待させすぎです。例えば、スウェーデンボルグはどうやって霊界に行ったか、という見出しに期待すれば、縁があって修行すれば(笑)。という答え。二人とも霊能者ではない知識人なので、歴史上の人物や一般的な見聞、知識を駆使したダラダラとした雑談であり、仰々しい見出しを付けて区分けして一冊の本にまとめたという感じ。編集部からテーマを渡されて、何とか仕上げたらしい。ただ、鎌田東二氏の考えや思いが中心なので、この方に関心のある人にはよいかも。
タブーに挑んだことは評価するが・・・
(2006-10-18)
星三つ。タブーである「霊」の問題に取り組んだことは評価に値するが、読んでみてどうもすっきりしない。
一つは「霊」とは何をさすのかが明確にされないまま、だらだらと対談が続いてしまったことである。いわゆる「死後の世界」に存続する「霊魂」(Soul)と、「聖なるもの」に対して畏怖の念を感じたりする「霊性」(Spirituality)がごっちゃになっている。両者の間にはおそらく重要な関係性があるのだろうが、私のような凡人には正直言ってどう関係しているのかよく分からない。そういうことが自明であるかのように話が進行する。こういう点について五木氏にするどく突っ込んでもらいたかった。あるいは、編集がしっかりレールを敷いておけばこういうことにはならなかったのではないか。
それから、どうも読みにくい。けっして難しくはないのだが、対談のリズムのようなものが少し外れていて、いちいち引っかかる。五木がいつもの五木でない。知識的な解説は鎌田に任せてしまえばいいのに、自分で解説してしまう。それがぎこちない印象を与える。内容的にいい話も出ているのでいかにも惜しい。

