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Dramatist's Play Service
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価格:¥ 1,337
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カスタマーレビュー ![]()
West meets East.
(2008-07-16)
昔ジェレミーアイアンとジョンローンが共演する映画を見て、この作品の原作を探しました。
なかなかいいキャスティングでしたね、あの映画。ジョンローンの女装が結構素敵で。(でもひげちょっと濃かったケド)
この話は実話を基にしています。1964年のお話です。
どうして20年の間こんなことに気づかなかったんだろう、あほな男だ、というのがたいていのみんなの感想だと思いますが、この作品を読んでみると、いかに文化の壁が厚いか、偏見や、イメージが人の行動や意見、相手に対する態度を簡単に変えてしまえるのかが理解できる気がします。私は海外に住んでいますが、いまだに「腹きり」とかそういうイメージを持っている人がいることに驚くくらいですから。西洋と東洋の壁は厚いのです。
文化をパロディ的に吹き荒れさせる文化批評の書
(2007-08-15)
M. Butterflyの主役の一人であるSong(ソン)は、プッチーニの歌劇マダム・バタフライは、「くだらない(西洋の)男を命を捧げて愛しぬく(東洋の)女性の悲劇を歌い上げるものだ、と皮肉あるいは非難を込めて指摘している。
ところで、軍事・政治・経済の領域のみならず、西洋は文化的にもアジアを支配しようとする。西洋の個々人の意図はどうあれ。軍事力・経済力のより強い国家の文化は、より弱い国家の文化を押しのけ、浸透していく。この文化的ヘゲモニーを戦略的に用いることで、軍事・政治・経済において優勢に立とうとする疑惑ゆえにこそ、アメリカは疎まれる。
M. Butterflyは、西洋の帝国主義的なものの見方および異質な文化に対する傲慢さ・不信感への、アイロニックな批判を行なうのである。
西洋と東洋の関係を、合理的/非合理的、正常/異常、支配/服従等々に単純に分けてしまう西洋の思考形式への批判である『オリエンタリズム』(エドワード・サイード)の視線を拠り所に述べるならば、M.Butterflyは西洋・男=支配者、東洋・女=被支配者の関係を、劇的に逆転させる。
もう一人の主役であるフランスの外交官Gallimard(ガリマール)とソンの、支配/被支配の関係が、突如逆転するのである。当初ガリマールはソンに対して支配的な態度であり、ソンは献身的・服従的だった。だがソンは支配されているようにみえて、ガリマールを支配していた。その本当の支配・被支配関係および劇的な逆転はアクト3で突然起こり、全て明らかとなる。
粛々と展開されるストーリーが突如大逆転し、西洋至上主義の文化が、ガリマールにおいて吹き荒れる。プッチーニのオペラ、着物姿の女性が吹き荒れる。ガリマールの倒錯的な最期のため、プッチーニのオペラは極めてアイロニックな響きを放つ。
東洋と西洋のお互いの持つ偏見(Stereotypes)
(2001-04-10)
プッチーニのオペラ「Madame Butterfly」を元に作られたこの演劇はかなり複雑で、一読で主旨を理解するには難しいと思われます。仏外交官と京劇の俳優との20年にも渡る関係を描きながら、東洋と西洋のお互いの偏見を男女の偏見に重ね合わせ、話は進んでゆきます。この偏見について興味の持たれる部分は、仏外交官(西洋)の見る女性像がロマンチックで個人的である一方、京劇の俳優(東洋)の見る女性像がやや実際的で政治的であることです。この劇を読めば、西洋から見る東洋、東洋から見る西洋のお互いに対する偏見(Stereotypes)がいかに価値のないただの思い込みであるか分かるでしょう。また、この劇の題名でもある Butterfly、捕まえられて標本になる奇麗な蝶々は結局のところは誰なのか。読むほどに新しい発見のある劇だと思います。

